「肩たたき」のお話を一つ

  秋晴れのあたたかい日が多かった今週。心もあったかくなった出来事をいくつか思い出します。その一つをご紹介します。

 木曜日の昼休憩、私は藤棚の横のいつもの場所(校舎の出入口の前)に腰を下ろして、いつものように日向ぼっこをしながら校庭を眺めていました。この日もたくさんの子ども達が元気よく遊んでいました。見ているだけで気持ちが和みました。
 
 鬼ごっこの途中に寄って来て話しかけてまた走り出していく子ども達や、「校長先生見てください」と鉄棒をする姿を見せてくれる子ども達もいます。隣りに座って一緒に日向ぼっこをする子もいます。

 近くの子とおしゃべりをしながらのひととき。ふと気がつくと、なんだか両肩が気持ちいいんです。振り返って見たら、4年生の男の子が肩たたきや肩揉みをずっとしてくれていました。とっても上手に。

「〇〇さんだったか。ありがとう。とっても気持ちいいわ。ほんに上手だなあ!」
と声をかけると、こんな話をしてくれました。
「校長先生、僕のおじいさんはガソリンスタンドで働いているんです。毎日疲れて帰ってきます。だから僕はおじいさんにいつもしてあげてるんです。」
「そうか、だから上手なんだな。おじいさんうれしいだろうなあ。きみは優しい子だなあ。」 ・・・・

 おじいさんの笑顔を思い浮かべました。その子の心の優しさにふれて、会話しながら涙が出そうになりました。肩も心も温かくなりました。

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